ウィッグを自然に見せる方法5選

ウィッグを楽しむために
つきみ
つきみ

ウィッグのお仕事歴15年。普段は下は5歳〜上は80代まで幅広い年代の方のウィッグの作成や修理、ウィッグご愛用者様の自毛のメンテナンスなどをしています。これまでの経験で得た知識やお客様との会話をもとに、ウィッグが楽しくなるような情報をお伝えします!

ウィッグ(かつら)を自然に見せたい!周りにバレたくない!なんて人はきっと多いはずです。

たまに「あれ?あの人かつらじゃ、、、」という人を見かけませんか?

なぜ素人目に見てもそれがわかるのでしょう?実はそれにはちゃんと理由があるんです。

ここではこれをするだけでウィッグが自然に見える簡単テクニックをご紹介していきます!

ウィッグのお手入れや自毛のケアにおすすめのトリートメントヘアブラシはコレ👇

ウィッグは正しい位置につけよう

ウィッグをつける時、どこを目安に位置を決めていますか?

違和感なく見えるためには「おでこの広さ」がとても重要になります。狭すぎるととても不自然で、本当はあまり見て欲しく無いのに逆に他人の視線を集めてしまう恐れも。

では正しい位置とは?

眉間からおよそ指4本分にウィッグの生え際をおくイメージでつけてみてください。狭いよりは広い方が自然さがありますので、年齢によってはもう少し広くても良いぐらいです。

自毛があり、生え際の位置がわかる場合はその位置につけてあげれば大丈夫です。

トップはふんわりと、撫でつけはNG

分け目やつむじなど、ウィッグのトップ部分が撫でつけたようにペターッとしていると「いかにも」な仕上がりになります。なんとなく直感で「あれ?この人ウィッグかな?」と思ってしまう要因の一つが実はこれなんです。

この部分をブラッシングなどでふんわりさせてあげることで自然さが格段にアップします。

やり方は、つむじに向かって逆からしっかりブラシで梳かします。目の荒いブラシで根元からしっかりと。クセがつきにくい場合は少し水で濡らしてから行うと良いでしょう。

ブラッシングが難しい時は、装着後に指で摘むと良いでしょう。

人には誰でもつむじというものがあり、その位置はみんな違います。それも1つとは限らず、2つや3つある人もいます。マネキンのようにペタンと放射線状に生えている人の方が珍しいのです。加えて寝癖がちょっとついていたり、外に出れば風に吹かれたり、よく見るとほとんどの人のトップ部分は結構乱れていたりします(笑)あまり神経質になりすぎなくて大丈夫ですよ。

自分の年齢に合った毛量、毛色を選ぼう

これは50歳以上の人は特に注意したいところです。

男性も女性も年齢と共に髪の毛は痩せ細ってきます。そして男性の場合は早ければ20代後半あたりから前髪の生え際やトップ部分が薄くなってきます。これは誰しもが起こりうる普通のことです。

少し耳が痛いかもしれませんが、髪の毛だけ20代、30代のままでは違和感があります

オーダーメードで作れば、毛量や毛色、さらに白髪の量なども全て自分用にカスタマイズできるのでおすすめです。例えば

・前髪の生え際はトップに比べて20%毛量を減らしたい

・白髪の量は両サイドは自毛のもみあげに合わせて30%に、他は10%で作りたい

など、細かいオーダーができるので仕上がりがとても自然です。今は20万円以下でフルオーダーメード製品が作れるので、ちょっとチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

ウィッグの髪質を選ぼう

ウィッグの髪質には大きく分けて3つあります。「人毛100%」「人毛と化繊毛のミックス毛」「化繊毛100%」です。特徴もそれぞれ違います。

・人毛100%、、、見た目の自然さはNo.1です。パーマ、カラーリング、縮毛矯正などの薬剤処理が可能なため、ヘアスタイルの幅も広がります。一方で使用されている素材により、シャンプー後の髪のうねりを整えるのに手間がかかることがあります。経年劣化で髪色が明るく褪色することがあります。

・「ミックス毛」、、、人毛と化繊毛の両方が使用されています。全体的に混ざっているものなら、見た目やお手入れのしやすさなどとても使い勝手が良くおすすめです。ただ、ブランドによっては人毛がどの部分にどれぐらいの割合で使われているのかが明確に記載されていないこともあるので、注意しましょう。

・「化繊毛100%」、、、ネット通販などで現在もっとも購入されているのがこちらでしょう。化繊毛といっても現在の技術は本当に素晴らしく、見た目もとても自然なものが増えました。毛色もわざとプリン色にされているものや、サイズ交換、試着などが可能なブランドもあります。コスプレが当たり前になった現在ではファッションの一部としてウィッグを購入する人も増えました。化繊毛100%の不自然さを隠す方法がYouTube上でたくさんアップされているのも、きっと需要が多いからでしょう。

ウィッグは自分用にカットしよう

ネット通販などで購入したウィッグ、装着してみると「あれ?なんか違うな、、、」と、がっかりしたことはありませんか?モデルさんがつけていたのと別物なんじゃないか?などと疑いたくなります。

カタログ撮影の時にはモデルさんに合わせてスタイリングしているので、とても自然で雰囲気もよく仕上がっています。

「じゃあそのモデルさんと顔のパーツも輪郭も違う私はどうしたら良いの?」その答えは、自分に合わせて長さや毛量を調整することです。

ほとんどの通販ウィッグは毛量が多めに作られています。特に顔まわりは少し毛量を減らしてあげるだけでも劇的に変ります。自分が鏡で見てチェックできる範囲(顔まわりやトップ部分など)に常に違和感を感じていると、ウィッグをつけている時間は苦痛でしかありません。美容室によってはウィッグのカットをしてくれるところもありますし、サロンへ行かずに自分でセルフカットをしても良いでしょう。

セルフカットで失敗しないためには「梳きバサミ」を使うのがおすすめです。片方の刃が櫛状になっているハサミです。それを使えば少しずつカットできるのでセルフカット初心者さんでも安心ですよ!

まとめ

今回はウィッグを自然に見せる方法をお伝えしました。5つが無理そうな時は「トップをふんわり」と「毛量調整」だけでもぜひチャレンジしてみてください。この2つだけでもかなり変化があるはずです。そして、ちょっと周りのヘアスタイルを見る癖もつけてみましょう。意外に整っていない人が多いことに気づくはずです(笑)実は少しぐらい乱れている方が自然なのです。鏡を見て「今日は整いすぎているな」と思ったら、手などを使ってトップ部分をパサパサッとやってあげましょう。あまり難しく考えないことも、ウィッグを楽しむ秘訣です。